しろくろの不思議?

落ちこぼれが語るダメ人間的な疑問?

桃太郎は始まらない フェーズ3 お爺さんにはお友がいない

 

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何て事を嘆きながら頭パンク状態デッドヒート?

忘れたころに桃太郎を語るなにか再開?

          桃太郎は始まらない 

 一向に成長する気配のない桃太郎。それも当然、まだ出会って1日も経ってはいない。

物語の中から「なんやかんやで時が流れ、数年の時が経った…」何て感じで時間が経過するのだろうがこの桃太郎はそう都合よく話は進まない模様。

 

頼もしい仲間と鬼退治に行くのが果たしていつになるか?

そもそもお爺さんとお婆さんが本当のお爺さんとお婆さんと呼ばれる歳になるのもまだ大分先の話になりそうである。

それ以前にこの2人、まだ大人にすらなれていない。

桃太郎より先にこの2人が成長する必要があるだろうが…

それもいつになるのやら?

 

桃太郎が始まらない

始まってないけど続きをどうぞ。

 

キャラクター

お爺さん(もも)セリフ青文字

お婆さん(太郎)セリフ赤文字

桃太郎?緑文字

ナレーション、心の声は黒

その他サブは黒文字とする

 

 

 

※前回

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  フェーズ3  お爺さんにはお友がいない

 

 1つ屋根の下で一夜を過ごしたお爺さんとお婆さん、そして桃太郎。

朝を迎え、3人は警察の紹介に従いようごしせつ?とやらに足を運ぶ。

桃太郎はそこへ引き取られる事になった。

 

施設の人に渡す際、桃太郎が涙を浮かべているように視えたが声は上げていなかった。

どこまでも賢いお方だ。

施設の人からは「いつでもきてね」と言われた。

取り敢えず一旦家へ戻る。

今日は休みだ…

 

さて…

「お昼は何にしようかね~?」

何故こいつがいる?

「あのー太郎さんはいつまでここに?」

「やっ屋根のない家に戻れと!?」

「そのくだりまだ続いてるんすね」

 「わかってますよ~少ししたら出てきますよ~」

 出る気はあるんすね。

「取り敢えずごはん何にします?」

 「そやな…確かカップ麺が合ったな」

「うじゃ、それにしよう」

 さらっと家で昼食べるつもりかよ。

 「はよ!」

その後、太郎は家を後にした。

「しずかだな」

一人の家なので当たり前のはず、なのに何故かそう感じてしまった。

ーーーーーーーーーーーー

「おーいもも!どうした大丈夫か?」

「えっあっはい…」

クラスの男子が目の前にいた。

 昨日の出来事を考えていたらぼーとしてしまったようだ。

桃太郎と出会い、そして別れる。

それは2日の出来事。

洗濯機から赤ん坊を見つけた事意外は得に変わった事もなかった。

太郎が帰った後もいつもネットを観たりゲームをしたりごはんを食べ寝たりでいつもと変わらない1日が過ぎた。その次の日も同じだ。

そして今日は学校。学校はやはりだるい。

授業中はノートを取る時もいつもぼーとしてしまう。

今日はいつも以上かも知れない。

現に今目の前でクラスの男子が話してる間も他の事を考えている。

何か複数の男子が話しているが内容が上の空だ。

てか解釈するのがだるい…。

人の話す言語を解釈するのは正直面倒。

授業の内容もニュースの時事ネタも興味が薄いものを意味が入らない。

今の所、意味が入るのは奴の事だけかも…

目線を逸らすと太郎の姿が視えた。

クラスの女子達と会話をしてる模様。

相変わらず大人しそうな立ち振る舞いだ。

「じゃ、またなもも!」

「まっまた」

クラスの男子たちが立ち去る。

授業は全て終わり下校時間になったらしい。

ずーと、ぼーとしてたわ

「やあやあももさん、今日もお疲れ様です。」

「どうもお疲れっす。」

何がお疲れかはわからんが…

「何がお疲れかって言われたら色々としか言えないんですけどね」

心を読むな

「そう言えば屋根のない家には帰られたれたと?」

なんか日本語おかしい

「いや~中々屋根が見つからず、ズーットホームレス!状態ですは」

「マジか~」

いやマジなのか?

そう言えば今日も荷物が多いような…筋トレ頑張ってるんだね。

「筋肉ついてマッチョになりそうだわ」

「いちいち心読まんといてくれます?」

「はぁい?」

しまった声に出た!?

「あっ今日もコインランドリー行くけど、どうです?」

「なんすか、その釣り行こう見たいなノリは」

「釣り…www、おっさんじゃないんだから…ww」

「じゃーゲーセン?」

そうじゃない

「www」

ツボに入ったらしい。

「じゃあいきますか?」

洗濯持って来てるし。

「そうっすね…」

まだ笑ってる

コインランドリーはここから歩いて30分の近場だ。

歩きながらまた意味不明な会話をする。

「屋根どこ行ったんすかねー」

その話題どんだけ好きなんだよ

「いやー屋根ないとホント冬どうしよ~」

またのってくれた!流石お婆さん!

「これから夏だし、暑さも大変やない?」

「そうなんすよねー熱いのも苦手やわ」

「機械も熱には弱いしなーおや?」

「どうしました?」

「いやークラスメイトの方々がいますねっと」

 

「あらホント、女子とそれに男子達もいますね」

「そう言えば皆でカラオケがどうのとかって言ってたような」

「そう言えばこっちも聞きましたね。リア充さんたちは忙しそうですな~」

「太郎さんは誰かと出かけたりしないんすか?」

「私は見ての通り今は屋根探しで忙しいもので、それ所ではないのだよ」

「いや、普段っはすよ?中学の時のとかいるでしょ」

「ははは、なにかなーそれー知らないなぁー、そう言うももさんはどうなんです?

中学の同好会の人達とは今も会ったりするの?」

「わしは過去はふりからん!」

いや、ずっと振り返ってましたよね?

「ももさんもお友はいないんすね」

「ぼっちで悪かったな」

「でもクラスでは男子達といますよね?」

「そういえばそうっすね。別に嫌いではないし…まぁ関わらなきゃ関わらないで面倒そうというか…?なんなんだろう?」

幸いなのか今の学校では完全な孤立化などの状況にはなっていない。

影ではどう思われてるかは分からないが虐め見たいな事もない。

人付合いは嫌いじゃないが今も苦手だ。

何を話せばいいか分からないと言うよりはどういう風に言葉を使用すればいいのか分からないと言った所か?

どちらに知ろ上手く出来る自信がないのは確かだ。

今だってきっとそうに違いない。

「面倒よね~人付合いって」

「そうかも」

そうこうしている内に目的地に辿りつく。

相変わらず中は暑い。

 

洗濯物を入れしばらく待つ。

むーん

暑い…

「外にしようか」

「そうね」

自分達とは別の方の洗濯機に眼を向ける。

「今日はいないよね?」

「いや分らんっすよ。習慣かも知れないし」

「どんな習慣だよ」

とりあえず近づいて中を見てみる。

いない…

他のも視てみる。

「いないっすね…」

「それがふつうだから、多分…」

暑いので外に出た。

「かるぴすおいし」

今日はかるぴすを補給する

だからどうしただがどうもしない

どうもしない訳でもないがどうと言うことはない

意味分からん

いつもこうである

同情して話しをしてくれる太郎相手でも上手くいかない。

勿論、普段に比べれば大分口は軽くなるがなんともぎこちないと言うか不自然

取り敢えず語彙力だけでも欲しい物です。

 

「桃太郎さんは今ごろどうしてるかね~」

「多分、息はしてるんちゃう?」

「いやあの方なら息しないでも活動できるかも?」

「あの方何者だよ!」

「よく考えてみなさい。洗濯機の中で笑顔を浮かべる余裕がある人だぞ、きっと特別な体質を持っているに違いない」

「まぁ確かにふつう洗濯機の中にいて傷ひとつつかないって相当頑丈というかむしろ化けもみたいな体質だな」

「あの方はきっと平和を守るために何者かに授かられた命に違いない、多分」

違いないのに多分なんかい

「何者ってなんだし」

「おとうさんおかあさん?」

「まぁ…いても不思議はないよな、多分」

「多分なんすね」

「親ね…」

「親は決められないけど友達なら決められる」

「そうっすね」

なにを急に

「頼もしいお友が出来ると良いね」

「桃太郎はまだ赤ちゃんです」

「お爺さんにはお友はいない」

「悪かったな」

そして一日があっという間に過ぎった。

 

そして…

 

きゃきゃきゃ

 

目の前に見覚えのある赤ん坊が視界に入った。

 

しかし桃太郎はまだ始まる気配は見えない。

 

つづく?